『個人セッション体験談 〜 ヘマタイトからアメジストの海へ』 



あれは、サハジとの初めての個人セッションの日だった。
私はいつもより早く起き、お清めの冷水シャワー(昔なら水ごり?)と軽い瞑想でMind,Body and Spiritを整え、エネルギーを通しやすいコットンの服と、ピアスなど全てのメタル類を外し、家を出た。まったく、ひどく緊張している。
こうした感情とは裏腹に、のんびり江ノ電に揺られ由比ガ浜に降り立つと、外は殆どむせ返るような暑さだったが、ひとたび和尚ユニティのドアを開けると、そこは、別空間のような静けさが漂っていた。
この静寂の玄関を抜け、心地良いアロマの香りに包まれながら、ゆっくりドアを内側に押すと、突然、目を刺す強烈な逆光の中に、私は一瞬、あのインドの女神クリシュナを見た?.....のではなく、鮮やかなオレンジ色のインドのクリシュナのTシャツに、特大のトパーズのネックレスを付けた、笑顔のサハジが立っていたのだ。
このプリントされたクリシュナの大きな眼光と、あたかも、彼女の首に下げられたかのようなトパーズは、あまりにも神秘的で、私は思わず、神々の出迎えを受けたかのような錯覚に、陥ったものだった。

それでも何とか気を取り直し、部屋の中を見渡すと、ユニティさんのご配慮か、今回はサハジと私だけのようで、彼はリラックス効果の高いカモマイル・ティーをすすりながら床に足を投げ出そう、と提案し、いよいよ、これから始まるクリスタル・ジャーニーへの準備は万全となった。
セッションはまず、お互いにカードを引くところから始まり、この神聖なエオラを使って、あのハリウッドでも高名なサハジがリーディングしてくれるのだ、これほどの贅沢が一体どこにあろう! 私の胸は、今まさに早鐘のようだ。

彼が最初に引いたのは、内側をスピリチュアルな光で照らし出す「アメジスト」。私はといえば、自分の心の影の部分に対する「ヘマタイト」で、やはりセッションの中心はハートの領域になりそうだ。
そして、次に石の選択だが、彼は慎重にかなり大きめな原石の「アメジスト」、また、薄めでしかもレインボーの輝きを放つ「ヘマタイト」、最後に、小さいが先端がかなり鋭利なダブルターミネーテッド・クォーツ(クリスタル)を選び、私にそれぞれ説明しながら見せてくれた。
これらをチャクラに照らし合わせると、「クリスタル」と「アメジスト」は第7、「ヘマタイト」は第1と第4、そして、8つのジェムストーン・ファミリーで分ければ、ムーンストーンを除く、7つの領域に属している。本来クリスタルはサンストーンとシーアストーンのみだが、ダブルターミネーテッド・クリスタルの場合は、ドリームストーンとなる。
ただし、今回の石の中にはムーンストーン・ファミリーはないが、実際のワークの中でハートセンターが癒されれば、無理に女性性のバランスを取る必要はない。なぜなら、私が女性で、ムーンストーンのエネルギーをすでに持ち合わせているからだ。

さて、話をセッションに戻そう。
最近はどうも「シトリン」のカードが多いと話すと、彼は何か素敵なアイディアを思いついたのか、すぐさま、太陽神経叢を刺激するイエローのジョーゼットで床のマットを被い、それは奇しくも、横たわる私の身体を、下からイエローの光が包み込むという、珠玉の演出効果を生み出した。
そして、いまや光のステージと化した私の上に、まず「アメジスト」が第7と第6のいわゆる額の位置に、また、第4と第1には「ヘマタイト」、注目のダブルターミネーテッド・クリスタルは両手の平に、その先端が手中のツボを刺激するように配され、最後は静かに目を閉じ、心を澄ました状態で彼の瞑想誘導に従っていると、こんな情景が浮かんできた。
私はたった一人で険しい山峰に沿った狭道を登り、肩で大きく息を吐きながら何とか頂上に着くと、そこには、私の到着を待ち受けていたかのような巨大な洞窟が、「さあ中に入れ」とばかりに、大きな口を開け立っている。

やがて、何かの存在に導かれたかのように、中に足を踏み入れると、そこは、群生するダーク・バイオレットの「アメジスト」が、一部の隙もないほど空間を埋め尽くし、そのため、洞内はすっかり暗闇に閉ざされ、奥は何も見えない。
それでも、暗さに目が慣れてきた頃、ある衝撃の光景が胸に飛び込んできた。それは、群生するクラスターの中ほどに、鎖でがんじがらめに縛られたハート型の「ヘマタイト」が、わずかな身動きさえも許されぬまま、ただひたすら、救いの手を待ちわびる哀れな姿だった。
しかし、それが初めての光景だったにも拘らず、すぐさま「あれはかつて、私自身が自らの手で封印してしまった私のハート」、そして「何としても、自分を解放し、救わねば!」、の情熱が胸に溢れ出た瞬間、無敵のように思われた強固な鎖は、ウソのように脆くも弾け飛び、また、私は何が起こったのか分からぬまま、ただ解放された「ヘマタイト」を抱え、洞内を走った。
...はずだったが、なぜか宙を駆けているような気がして、思わず振り向くと、そこには、長い銀髪に白色のローブを纏った乙女(妖精―サハジより確認)が私を掴み、遥か遠くの光源に向かって飛んでいた。妖精は、驚愕する私に微笑みかけ、目を手の中に落とすように言うと、そこには、あのブラックの「ヘマタイト」が、何と、ペール・ピンクに輝く「ローズクォーツ」に様相を変えているではないか。
そして、この「ローズ・クォーツ」の愛に抱かれ、最後に私が妖精と共に降り立ったのはスピリチュアルな「アメジストの海」。「ヘマタイト」から始まったクリスタル・ジャーニーは、「ローズ・クォーツ」を経由し「アメジストの海」で終結する。この贅沢極まりない一連の旅が、私のMind,Body and Spiritを究極にまで高めたのは、言うまでもない。

さて、サハジに呼ばれ、私は無事、帰還を果たすが、それでもやはり、頭はぼんやりと夢見心地で、いま少しグラウディングが必要だったにも拘らず、珍しくサハジは、すぐさま私に話しかけてきた。
「You know what? セッションの終わる直前、あなたの手の中のクリスタルが、一瞬、アメジストに変わり、それがあなたの手の中に吸い込まれ、消えて行くのを僕は見たよ!」と、それは嬉しそうに。
この話のお陰で、私の眠気はすっ飛び、何とか「Really?」と応えてはみたものの、心の中はその状況判断に大わらわだった。なぜなら、サハジとほぼ同時刻、クリスタルを握った私の手の平には、鈍い痛みと共に、何かがゆっくり解けてゆく、そんな感覚があったから....

(そして、最後に一言! 私の拙い文章ではサハジのセッションを語ることなど到底不可能です。)






環さんのプロフィール
★ 環 マイラ(Tamaki Maila,AAT)★
・Western Arts Therapy Japan主宰
・AORA Gemstone Oracle Card Associate Teacher


*カフェデアースでは、セッションやリーディングなどのご連絡やそれ以降のやりとりについては個人の責任で行うことをお願いしております。



                                      


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